忠霊塔

　西中学校のすぐ東にある忠霊塔です。東隣を養老線が奔っているためか東に傾いています。私が学生当時、この塔にまつわる怖い話がまことしやかにささかれていました。実のところは、そういった話とは無関係な戦没者慰霊碑です。ご近所の方に伺ったところでは西南戦争以降の100名以上の英霊が祭られているとか。

　西南戦争といえば司馬遼太郎の「翔が如く」を読み返しています。維新後の日本がどのように造られたかがよくわかります。それにしても西郷隆盛なる人物が私には謎です。まったくその姿かたちがつかめません。そもそも隆盛という名前も父親のもので、痩せていたという話もあって。ただ、まったく別人の顔をもつ上野の西郷像をもし彼がみたら、怒りもせず、薩摩弁で何かつぶやいて、まわりの者を笑わせるに違いないです。