大池は今

 通称「大池」と呼んでいましたが、古い住宅地図には「大外羽池」と表記されています。当時は広々とした、ほぼ方形の池でした。今は埋め立てが始まって、歪に形を変えています。

 少年時代、勝手に忍び込んで、釣りをした記憶があります。当時から不法投棄がひどく、いたるところにゴミが散乱していました。一緒に釣りをしていた友人がそんなゴミの中から医療系の廃棄物を見つけ、中を物色するうちに注射針が指に刺さったといって大騒ぎを始めたことを今でもよく覚えています。青ざめた顔で「悪い病気が伝染ったかも知れない」という友人を見て僕は笑い転げていたのですが、現実には病院でも「針刺し事故」なるものがあるそうですね。あの時の友人は生きているのか、死んでいるのか。死んでいたとしても、あの時の針刺し事故が原因でないことを祈ります。

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