正円寺経塚
<正円寺経塚>
岐阜県指定史跡「経塚は釈迦の説いた経文を書写し経筒に入れ円墳状の塚を築き納めたもので、平安時代末から末法思想の流行に伴い経典を後世に伝え、その作業行為により極楽往生を願う貴族たちの間で盛んに造られた。この経塚は、文治5年(1169)釈増栄の発願により宗暁寺(正円寺の旧名)が経塚築造の勧進をしたところ宮道氏が施主となりその他多くの僧侶・庶民の協力を得て築造されたものである」(大垣市教育委員会)
静里町469番あたり。
世も末などと言われますが、本来の「末法思想」とは終末論ではなく仏法の衰退を危惧する概念だとか。経文が何に記されたとしても843年経過した今、実体を保っているのでしょうか。僕が少年のころは世界四大文明と教わりました。現在では認識もことなり、チャタルヒュユクやレペンスキービルといった遺跡も話題となっています。古代にあったとされる文明が石に文字を残す「原始的」手法に、僕はずっと違和感を持っていました。でもよく考えてみれば、何千年も先まで何かを伝えるには石に文字を刻むしかないですよね。ただしロゼッタストーンのように解読のための鍵をのこすべきで、ロンゴロンゴはともかく、ヴォイニッチ写本のような誰にも読めないものは意味がないことになります。
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