滋賀の廃ホテル
滋賀県米原市の廃ホテルです。幹線道路添いですから、ご存じの方も多いと思います。売りに出されていたので購入を迷っていました。購入というと、景気の良い話に聞こえるかも知れませんが、ほとんどただ同然の価格です。建物の内外が五体満足ならとてもお得な物件でした。しかし、公開された時点で、すでに凄まじい廃墟だったのです。不法侵入の若者の破壊行為などより、金属盗難のために、洗面やバスタブなどがすべて叩き割られ、蛇口類は一点も残っていない有様です。エアコンも室外機だけが見事に持ち去られています。屋根床柱がどうにか使えるかも、という状態だったのです。
最低限の補修費だけでも恐ろしい金額になるでしょう。もちろん出資者もいて、ホテル業経験者もいて、集客のつてもあり、それなりに勝算があると考えていたのですが。話し合いの結果は、「再検討」ということになりました。第三次入札まで流れた場合の購入可能価格での再検討ですから、つまり見送りです。発言力などないにもかかわらず、この結論を主導的に導いたのは僕です。こういう時に思いきれない人間を、ビジネスでは敗者と呼ぶのでしょう。残念。
「つわものどもが 夢のあと」ですね。
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